単語

immigration/immigrate/immigrant 似ている3つの単語と意味の使い分け方

投稿日: 2026.10.11 著者: my-user-name

英語でニュースを読んだり、海外の空港で手続きをしたりする際によく見かける “immigrate”、“immigrant”、“immigration”。

形がとてもよく似ているため、「どれが動詞でどれが名詞だっけ?」「空港の入国審査ってどれだっけ?」と一瞬迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

さらに、これら3つには “emigrate / emigrant / emigration” や “migrate / migrant / migration” といった、非常に紛らわしい「親戚」のような単語たちも存在します。

今回は、基本となる3つの単語の意味と違いを品詞レベルで整理しつつ、よく似た関連語との明確な使い分けまでを分かりやすく解説します!

1. 基本の3単語:品詞の違いをスッキリ整理

まず、ご質問にあった “immigrate”、“immigrant”、“immigration” の3単語から解説します。

この3つはすべて 「外部から別の国へ(永住目的で)移住してくる」 という共通のテーマを持っていますが、品詞(役割) が全く異なります。

① Immigrate(動詞:移住する、入国する)

  • 役割: 「(外国から別の国へ)移り住む」という 動作 を表します。
  • ポイント: 移住先の国を主語にして、「〜へ移住する」と言うときは “immigrate to [国名]” のように前置詞 to とセットで使うのが基本です。

② Immigrant(名詞:[入国]移民、移住者)

  • 役割: 実際に別の国から移り住んできた 「人」 を指す名詞です。
  • ポイント: 語尾の “-ant” は「〜する人(例:assistant, participant)」を意味します。可算名詞(数えられる名詞)なので、冠詞(a/an)や複数形の -s が必要です。

③ Immigration(名詞:移住、入国管理・審査)

  • 役割: 移住という 「現象・プロセス」 や、国境での 「入国管理(審査)」 を指す名詞です。
  • ポイント: 語尾の “-tion” は「動作・状態」を表す名詞を作ります。空港の「入国審査場」を指す際にもこの単語が使われます。

2. 似ている関連語:Emigrate と Migrate

この3単語をマスターする上で絶対に避けて通れないのが、冒頭でも触れた “emigrate” グループと “migrate” グループです。どれも「移動する」という意味ですが、「カメラの視点」 が異なります。

視点の比較表

グループ焦点・視点主な意味語源のヒント
Im- (immigrateなど)入ってくる国(目的地)(外から)移住してくるIm = In(中へ)
E- (emigrateなど)出ていく国(母国)(外へ)移住するE = Exit(外へ)
Mi- (migrateなど)移動する行為そのもの(一時的に)移動する・渡る前置詞なし(ただの移動)
  • Emigrate(動詞)/ Emigrant(名詞)/ Emigration(名詞)母国を「離れる・出ていく」視点の表現です。”He emigrated from Japan.”(彼は日本から[国外へ]移住した)のように、前置詞 from とよく合体します。
  • Migrate(動詞)/ Migrant(名詞)/ Migration(名詞)方向(入る/出る)や永住かどうかを問わず、「移動する」こと自体を指します。渡り鳥の移動や、季節労働者(migrant worker)の移動によく使われます。

3. 実践例文集(各単語 例文2つ)

それぞれの単語が実際の文章でどのように使われるか、例文で確認してみましょう。

【1】Immigrate(動詞:移住する)

  1. “My uncle decided to immigrate to Canada to start a new business.”(私の叔父は新しいビジネスを始めるため、カナダへ移住することを決めた。)
  2. “It takes a long time and a lot of paperwork to legally immigrate to the United States.”(アメリカへ合法的に移住するには、長い時間と多くの書類手続きがかかる。)

【2】Immigrant(名詞:[入国]移民・移住者)

  1. “The city has a rich cultural diversity thanks to the many immigrants living there.”(その都市は、そこに暮らす多くの移民のおかげで豊かな文化的多様性を持っている。)
  2. “She is a first-generation immigrant who worked hard to become a successful doctor.”(彼女は成功した医師になるために懸命に働いた、第一世代の移民です。)

【3】Immigration(名詞:移住、入国管理)

  1. “Please have your passport and arrival card ready when you go through immigration.”(入国審査を通る際は、パスポートと入国カードをご用意ください。)
  2. “The government is proposing new laws to reform the country’s immigration system.”(政府は国の移民制度を改革するため、新しい法律を提案している。)

[関連語の例文]

【4】Emigrate(動詞:[国外へ]移住する)

  1. “Many people opted to emigrate from the country during the severe economic crisis.”(深刻な経済危機の際、多くの人々が国から(国外へ)移住することを選んだ。)
  2. “Her family emigrated from Ireland in the late 19th century.”(彼女の家族は19世紀後半にアイルランドから(他国へ)移住した。)

【5】Migrate(動詞:移動する・渡る)

  1. “Millions of birds migrate south every winter to find warmer weather and food.”(何百万羽もの鳥が、より暖かい気候と食べ物を求めて毎週冬に南へ渡る。)
  2. “Tech workers often migrate from small towns to big cities in search of better job opportunities.”(IT労働者は、より良い雇用の機会を求めて小さな町から大都市へ移動することがよくある。)

4. まとめ:迷った時の判断フロー

最後に、文章を読む・書く時に迷わないためのチェックリストです。

  1. 品詞の判別
    • -ate で終わる = 動詞(動作:移住する)
    • -ant で終わる = 名詞(人:移住者)
    • -tion で終わる = 名詞(概念・場所:移住・入国審査)
  2. 頭文字で視点を判定
    • I(Immigrate)= In(入ってくる)
    • E(Emigrate)= Exit(出ていく)
    • M(Migrate)= Move(ただ移動する)

このルールさえ頭に入れておけば、ニュース記事の読解や海外旅行での手続きでも、単語の意味に迷うことはなくなります!